二枚貝 |
プロフ |
貝の由来 |
ア |
1 |
アカガイ(生体) |
赤貝:名前の由来は、体内に人間の血液と同じヘモグロビンを持ち、身が赤い色をしていることによる。 生きているものは、表面が黒く薄い毛皮で覆われる。 表面のギザギザの数は、約42本。 江戸前の寿司ネタにあるように、以前は東京湾に沢山いた。 東京などでは別名「検見川」と呼ばれるらしい。これは、検見川周辺が産地で集積地でもあったため。 そのためか、大きなアカガイと思われる貝のカケラがたくさん見つかる。 汚染や埋め立てにより、一旦は絶滅したものと思われていたが、近年検見川の浜でも生きたものが見つかっている。 |
生きている |
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2 |
アサリ(生体) |
浅利:浅い砂利(砂地)にいる貝。 最も一般的な二枚貝。 理由は不明だが、日本のアサリは、外国産のものと違って、非常に多彩な模様が現れるといわれている。 検見川の浜でも、色とりどりな、さまざまな模様の生きたアサリを見つけることが出来るが、潮干狩りシーズン後は、あまり大きなものにはお目に掛かれない。 |
生きている |
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3 |
アズマニシキ |
検見川の浜では、大きなものから小さなものまで、色も数種類拾うことが出来るが、そのほとんどが欠けている。 小さなものであれば、欠けていないものも拾えることがある。 ナデシコガイとの見分けが難しいが、貝の表面に5本程度のかなりギザついた筋があることで、見分ける。 |
生きているかもしれない |
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5 |
イタボガキ |
円形のカキ。昔は東京湾に多く生息していたが、今は東京湾では絶滅している。検見川の浜で拾えるカキの多くは、これである。 |
埋立で持ち込まれた(浚渫) |
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6 |
イタヤガイ |
ホタテガイに似た感じの貝で、片側は丸い膨らみを帯びていて、もう片側は平らである。 海岸を歩くと、必ず1つは拾えるが、カケラばかりである。ごくまれに中くらいの大きさの欠けていないものも拾える。 |
埋立で持ち込まれた(山砂) |
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10 |
ウスカラシオツガイ(生体) |
白く小さな横長の、膨らみを帯びた貝。石の間や、石の下に棲む。 殻が薄く、一部が茶色みを帯びている。
外来種で、打ちあがりも多く、生きているものも拾える。
★ニオガイが泥岩に開けた穴に潜り込むこともあるため、ニオガイとともに泥岩の中から採取されることがある。 |
生きている |
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11 |
ウチムラサキ |
千葉市で拾えるものは全て、化石である。そのため、貝の外側は白っぽく擦れているが、そうでなければ、貝の成長に伴った筋が見られる。 名前の由来のとおり、貝の内側は見事な紫色をしている。貝殻が厚いため、大きめの欠けていない貝を拾える事もあるが、ほとんどがカケラである。 貝殻の両面を丹念にヤスリで磨くと、きれいな光沢が出て、さながらブローチのようである。 |
埋立で持ち込まれた(山砂) |
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12 |
ウバガイ |
子供の頃は、シオフキと見分けがつきにくいが、東京湾で見られるのは化石ばかりである。そのため、子供の貝は、殻が薄いので砕けてしまい、まず存在しない。 シオフキを、大きく、厚くしたようなものがあれば、それはウバガイである。 ウバガイは、別名ホッキガイ(北海道での呼び名)と言い、北海道産は高級食材である。 |
埋立で持ち込まれた(山砂) |
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13 |
ウメノハナガイ |
その名前のとおり、梅の花びらにそっくりの貝。 検見川の浜では、比較的よく拾える貝である。 |
昔は生きていた |
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14 |
エゾタマキガイ |
東京湾には存在しない貝。埋め立てにより、成田層の土が入ったときに一緒に来た化石である。 いなげの浜では、埋め立てた土の塊に多く混入し、必ず拾える貝の一つ。 千葉市の人工海浜では、どこでも拾える化石である。 |
埋立で持ち込まれた(山砂) |
カ |
19 |
カガミガイ(生体) |
白くて丸く、光沢のある貝。直径10cm程の大きなものも採ることが出来る。 潮干狩りをすると、たまに生きた貝を採ることが出来る。 アサリのように、砂抜きをすることが出来ず、食用にする時は、砂袋を切り落とす。 |
生きている |
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22 |
キタノフキアゲアサリ |
小さな三角形の白っぽい貝。やや厚みのある貝殻で、触った感じで分かる。 検見川の浜では、貝溜まりや波打ち際で見よく見られる。 |
埋立で持ち込まれた(山砂) |
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27 |
クチベニデ |
と〜っても小さい三角の貝。 キタノフキアゲアサリと同じように見つかるが、良〜く目を凝らす必要がある。 |
埋立で持ち込まれた(山砂) |
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29 |
コウロエンカワヒバリガイ(千葉ポート・生体) |
黒っぽくやや小ぶりの縦長の、膨らみを帯びた貝。 千葉ポートパークでは、生きているのを採取した。外来種である。 |
生きている |
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31 |
コベルトフネガイ |
横長で、蝶番いの所が直線的な形が特徴の貝。 検見川の浜では、数回に何個か拾える。 |
埋立で持ち込まれた(山砂) |
サ |
36 |
サルボオ(生体) |
猿の頬とかいて、猿頬。赤ガイの仲間で、同じく体内にヘモグロビンを持つので、猿の頬のように赤い貝と言う名前になったらしい。貝の筋は32本前後。現在アカガイと言って売られているもののほとんどはサルボオである。 東京湾には、昔から居て、今も生きているものがボチボチと、検見川の浜でも獲れる。 貝殻は、検見川の浜でもっとも多く獲れるものの一つ。
筋の数は、27本〜36本程度とばらつきがある(*1:2009年夢鯨工楽部お気軽調査結果)。 |
生きている |
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38 |
シオフキ(生体) |
潮干狩りでアサリを探していると、ごろごろ出てくるのがこの貝。まるまると大きなアサリほどの貝で、一瞬やったと思うが、御対面してがっかり。そこらへんに捨てる。すると、また他の人が掘り当てて…。それが延々続くので、一番拾える生きた貝と言っても過言ではないかもしれません。 日本人は、あまり食べない貝ですが、お隣の国では好物なのでしょうか。今から5年ほど前、検見川の浜では砂に手を入れるとごろごろと触るほどに沢山居たそうですが、お隣の国の方々が根こそぎ持っていったと言う話を先日海岸に釣りに来ている人に聞きました。 |
生きている |
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39 |
シナハマグリ |
現在市場に出回っているのは、中国産の支那ハマグリ。 この貝がなぜか検見川の浜でも拾えるときがある。 |
持ち込まれた |
タ |
41 |
タマキガイ |
この貝に似ているものを、検見川の浜では他に4種類拾える。 そのほとんどが、前述のエゾタマキガイである。 他の2種類は、ベンケイガイとミタマキガイ。 見分け方は、大変難しく、それをあえて簡単に言うと、まず、エゾタマキガイを覚える。 なんとなく違うと思ったら、蝶番の部分を確認する。そこが直線的だったら、ベンケイガイ。そうでない場合は、真円に近ければ、ミタマキガイ。それ以外は、タマキガイ。 とは言っても、そう簡単に見分けがつくものではないので、これらを区別する場合は、実際に、それぞれの貝と比べてみる。そのためには、複数個の貝見本を手にしていなければならない。 つまり、せっせと貝を拾って、専門の先生に名前をつけてもらって、見本を作るのが一番。 |
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42 |
チョウセンハマグリ |
この貝は、外洋性のものなので、東京湾には居ない。 おそらく、舞いこんだものと思われる。 検見川の浜では、ごくまれに拾える。 |
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43 |
ツキガイモドキ(生?) |
形はカガミガイに似ているが、光沢は無く膨らみが強い。 貝の表面を良く見ると、少し前まで、生きていたのではないだろうかと思われるものを拾うことがある。 そこそこ拾える貝である。 |
生きているかもしれない |
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44 |
トマヤガイ |
♪わーれは海の子白波の〜 けーむりたーなびくとまやーこそー の、苫屋(トマヤ):漁師小屋から名前がついた。 検見川の浜では、たまに拾える。 |
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ナ |
48 |
ナミマガシワ |
この貝を見つけると、まず、どんな人でも拾いたくなるような、きらきらとしたとてもきれいな貝。黄色、赤、銀、黒を拾える。 実は、ナミマガシワに黒は無く、化石化したものらしい。 この貝は、二枚貝でありながら、まず片方しか拾えない。 もう片方は、通常しっかりと岩に貼り付いていて、死ぬと貼り付いていない方が流されて打ちあがる。 海岸を歩くと、たいてい1つや2つは拾える。 |
生きている可能性が高い |
ハ |
51 |
ハイガイ |
アカガイの仲間で、筋の数は、17、18本。 東京湾のハイガイは、2000年ほど前に絶滅しているため、化石しか拾うことが出来ない。 |
埋立で持ち込まれた(浚渫) |
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52 |
バカガイ(生体) |
拾っておいておくと、口をぽかんと開けて、ばかのようであるからついた名前。また、内房などの呼び名で、一夜にしてすむ場所を替える「場替」からきたものとも。実際、生きた貝の砂抜きをしていると、ものすごい勢いで、動こうとする様子が見られる。 別名、アオヤギ。昔バカガイの集積地だった、市原市青柳からついた名前。 検見川の浜でも、生きたバカガイを獲ることが出来る。 アサリのと一緒にのんびり潮抜きをしていると、すぐ死んでしまう。結構弱い貝である。 |
生きている |
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53 |
ハマグリ |
浜にあって、栗に似ているからハマグリ。または、浜礫が語源と言われるほど、昔はどこの浜にも居たらしい。 検見川の浜では、昔の名残で、割れていないものを拾うこともたまにある。 |
埋立で持ち込まれた(浚渫) |
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55 |
ヒメカノコアサリ |
丸くて、小さくて、縦に多数の筋が入っている。 検見川の浜では、比較的良く拾えます。 |
生きているかもしれない |
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56 |
ヒメシラトリ(生体) |
初めて見たときは、「この貝病気か」と思いました。 何故って、片方の口の端が上へ反り返っているのです。 後になって、図鑑などを見てみると、反り返っているのは、そう珍しくない。それどころか、もっと変?な貝も沢山居ることが分かったのですが、なにしろ、アサリ、ハマグリ、シオフキ、バカガイ、位しか海の貝を知らず、東京湾の汚染のひどさを知っている身としては、背骨の曲がったはぜの仲間かと思ったわけです。 生きたヒメシラトリを、検見川の浜で見つけています。 貝殻であれば、たいてい拾えると思います。 |
生きている |
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59 |
フミガイ |
小さくて、やや丸みを帯びた三角形の縦に筋がある貝。白化していないものは、オレンジ色で、蝶番い部分が白い。 見つけると、なんか嬉しくなる。そんな貝です。 フミガイの名前の由来は知らないけれど、昔の人は、海からの小さな手紙にみたてたのでしょうか。 検見川の浜では、頑張れば、きっと見つかります。 |
埋立で持ち込まれた(山砂) |
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60 |
ベニワスレ |
赤みを忘れた貝だから、「紅忘れ」なのかどうかは知りませんが、貝殻は、透き通った感じの白で、厚みを感じるざらつき感の無い小さめのアサリと言った感じの貝です。 検見川の浜では、たまに拾えています。 |
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61 |
ベンケイガイ |
タマキガイの所で紹介した通り、蝶番いの部分が、まっすぐなのが特徴。 外洋性の貝なので、本来は、居るはずの無い貝です。 エゾタマキガイのように埋め立てに使用された成田層の化石に含まれる、と言うようなものでもないらしく、また別の方法で運び込まれたもののようである。 検見川の浜では、あまり拾えない方に入ります。 |
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64 |
ホンビノスガイ(生体) |
数で言ったら、圧倒的な多さで見つかるときがあります。 子供の頃は、まるでハナガイと見間違うほどの、はっきりとした数枚のフリルをつけた白い貝です。あまりにも似ていることから、夢鯨工楽部では、この貝の幼貝をハナガイモドキと命名しました。 大きくなるに従って、だんだんフリルは、ただの筋になりなんとなくカガミガイに似た感じになります。 丁度アサリくらいのサイズになった時が、やわらかくて、一番美味しい時期です。この貝は、アサリと違って、砂を噛まないので、すぐに食べることが出来ます。 ちなみに、洋食のクラムチャウダーのクラムとは、ホンビノスガイのことで、本美ノ須貝と言う書き方もしますが、れっきとした外来種です。 検見川の浜では、潮が引いたときに腰位に水に浸かって、ハマグリ踏みの要領で、足を動かしてゆくと、15cm程の大物をゲットすることが出来ます。これは、硬くて、ゴムのような食感で、調理方法に問題があったのかもしれませんが、私は、小さいほうが好きです。 この貝殻は、ウチムラサキに似た感じになります。 また、ホンビノスガイは、ほとんどが白ですが、たまに模様付きのものも拾うことが出来ます。模様付きホンビノスのアサリ程度の貝殻は、図鑑で調べると、サザメガイに似ていて、騙されました。 そこで、夢鯨工楽部では、これをサザメガイダマシと命名しました。 ホンビノスガイの筋は、一日の成長を現します。生後何日目のものなのか、筋で判断できます。とても成長の早い貝なので、ここまで広がったのでしょう。 なお、大振りの本美ノ須貝の佃煮を、三番瀬の方で販売しているようです。 |
生きている |
マ |
65 |
マガキ(生体) |
検見川の浜でも、まれに生きたものがあがります。 いったいどこに生息しているのかは、この目で見たことがありませんが、防波堤の先の方にでも居るのでしょうか。 貝殻も比較的良く拾えます。 千葉ポートパークでは、生きているマガキに出会うことが出来ます。 |
生きている |
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66 |
マテガイ(生体) |
横長の薄茶色の筒型の二枚貝で、蝶番いを長辺方向に持つ。 砂の奥深くに立って潜っている。下に足を伸ばし、上に水管を伸ばす。 砂をスコップで少し掘って楕円の穴が見つかれば、マテガイが居るかもしれない。(この時に、穴をつぶさないように注意する。) この穴に塩をどっと振りかけて、少し待つと、驚いたマテガイがピョコンと飛び出てくる。そこをすかさず、つかみ獲る。もたついていると、マテガイは引っ込んでしまう。 飛び出た時にやや上方を指で横に押してやると、マテガイが斜めになり、自分の穴に戻れなくなるので、落ち着いて獲る事が出来る。 検見川の浜には、かなり多くいることが確認されているが、それは、赤潮や青潮の影響で数多くのマテガイの貝殻があがっているのを確認しているためである。 よって、一旦そうなった後にまた同じように、生きたマテガイを探し当てることが出来るかは疑問である。 ちなみに、マテガイも全く砂抜きの必要のない貝です。 |
生きている |
|
68 |
ミドリイガイ(生体) |
その名の通り、周囲を鮮やかな緑色に染めた、イガイ。イガイの仲間は、蝶番いを頂点に鋭角の三角形で、低辺あたりが丸みを帯びている。 外来種で、検見川の浜でも生きているものが打ちあがることがある。 長期にわたって乾燥した貝殻は、その緑色の部分がはがれてくる。 |
生きている |
|
70 |
ムラサキイガイ(生体) |
昔からいるが、外来種である。ミドリイガイが鮮やかな色をしているのに対して、黒に近い紫色をしている。そのため、別名をカラスガイとも言う。 料理の世界では、ムールガイと呼ばれるが、全く同じものである。 検見川の浜では、生きているものを拾うことも出来、貝殻は、たいてい拾える。 ミドリイガイよりも、拾える確立は高い。 |
生きている |
|
71 |
ムラサキガイ |
ちゃんとした形を保ったものは、残念ながら検見川の浜で1つ拾ったきりである。 ウチムラサキよりも殻が薄い(でも硬い)ため、カケラであればたまに拾える。 ウチムラサキよりも、きれいな紫色をしていて、裏表とも薄紫色のカケラを拾うことが多い。 |
生きているかもしれない |
|
72 |
モシオガイ |
アサリに似た大きさで、殻がやや厚めの表面の一部がカクッとした、きれいなオレンジ色の貝を見つけたら、それはこの貝です。 検見川の浜では、色あせてしまったものも含めれば、ほとんど毎回拾うことが出来ます。 鮮やかなオレンジに惹かれて、ついつい拾ってしまいます。 |
|
巻貝 |
プロフ |
貝の由来 |
ア |
1 |
アカニシ(生体・千葉P) |
幼貝から、非常に大きな貝殻、そのカケラと、検見川の浜では、そのいずれかが拾えないことのない貝。 ただし、生きているものは千葉ポートで、よその人が捕まえたのを見たきりである。 貝殻の内側が赤い(拾ったものは、どちらかと言うと薄いオレンジ)事から、アカニシと言うようになったらしい。 擦れてカリフラワーのようになった芯を拾うことがある。これを夢鯨工楽部では、アカニシンと呼んでいる。 |
生きている |
|
4 |
アラムシロ(生体) |
荒い目のムシロを巻いたような殻を持つ比較的小さめの頭のとんがった、背は低めの巻貝。厚い貝殻を持つ。 黒っぽい色をしたものが多い。 検見川の浜では、潮が引いているときにエサのにおいにつられて進んでいるのを見ることが出来る。もちろん貝殻を拾えない日はない。 エサとは、打ち上げられた貝や魚などの死骸。 アラムシロは、小さな、海の掃除屋さんである。 |
生きている |
|
6 |
イボウミニナ |
太さは、アラムシロ程であるが、背は高い。貝の表面は、イボがあると言うより、包丁を使った事のない人がむくりんごのようである。 この貝が擦れると、螺旋の1段おきにやや光沢を持つような感じに見えるようになる。 検見川の浜では、まあまあ見つかる。 |
埋立で持ち込まれた(浚渫) |
|
7 |
イボキサゴ |
イボのあるキサゴと言うことだろうが、検見川の浜のイボキサゴは、絶滅した名残の多少なりとも劣化した貝殻しかないため、イボのありなしでは判断が付かない。 キサゴは、外洋性なので、拾えるのはそのほとんどがイボキサゴである。 イボキサゴは、キサゴに比べて、カラフルである。 見分け方は、裏の中央のすべすべした部分が、貝の半分ほどしかなければキサゴで、かなりあれば、イボキサゴである。 イボキサゴは、検見川の浜では、ヤドカリのすみかを含めれば、まず間違いなく拾うことが出来る。 |
昔は生きていた |
|
12 |
ウミニナ |
太さは、アラムシロ程であるが、背は高い。貝の表面は、まあ、滑らかと言えなくもない。 この貝の外側が長い年月を経て削り取られたものは、きれいな塔の断面をイメージさせる。それを夢鯨工楽部では、ウミニーと呼んでいる。 検見川の浜では、たいてい拾える。 |
生きているかもしれない |
|
15 |
エゾタマガイ |
ツメタガイに似たまるっこい貝だが、気持ち縦長である。 ツメタガイ類との違いは、その微妙な形状と、へそ穴がほとんど閉じている事から区別が出来る。 この貝殻は、埋め立て由来のものと思われ、検見川の浜では、それなりに拾うことが出来る。 |
埋立で持ち込まれた(浚渫+山砂) |
|
16 |
オウウヨウラク |
奥羽のヨウラク 検見川の浜で拾った貝の中で、唯一貝の口の部分が面状になっている。 ごくたま〜に、小さめの硬い貝殻を拾うことが出来る。 この貝を拾うと、ちょっとラッキーな気分になれる。 |
埋立で持ち込まれた(浚渫+山砂) |
|
17 |
オオヘビガイ |
へび花火に火を付けて、すぐに消した燃えかすの部分のような形のイメージ。つまり、基本的にとぐろを巻いているような感じではあるが、形の定まらない形をしている。 白っぽい筒を巻いた感じの貝で、非常に硬く、片面は、どこかにくっついていたことが分かるくらい平らっぽいか、実際に貝にくっついて打ちあがるものも多い。 |
埋立で持ち込まれた+昔は生きていたかもしれない |
カ |
20 |
カニモリ |
ウミニナに似て、太さは、アラムシロ程であるが、背は高い。白っぽく貝の表面は、ざらざらしている。 この貝の外側が長い年月を経て削り取られたものは、きれいな塔の断面をイメージさせる。それを夢鯨工楽部では、カニモーと呼んでいる。 検見川の浜では、たいてい拾える。 |
埋立で持ち込まれた(浚渫+山砂) |
|
22 |
キサゴ |
キサゴは、外洋性なので、拾えるのはそのほとんどがイボキサゴである。 ごく、ごくまれにキサゴと思われるものを採取できるが、微妙である。 イボキサゴやキサゴの外側が長い年月を経て削り取られたものは、滑らかな螺旋円錐状の、小さなエイリアンのようでもある。それを夢鯨工楽部では、キサゴンと呼んでいる。 |
埋立で持ち込まれた(山砂+人為) |
サ |
42 |
シマメノウフネガイ(生体) |
ゆでたまごを縦に割って平らな面を下にした、こげた緑っぽい色をした貝である。ゆでたまごを割るときに真中で割るか、端で割るかで、形が異なるが、更に扁平に変形させたゆでたまご割った時の形状くらいに、平べったいものから薄高いものまで、さまざまな形をしている。 検見川の浜で生きている外来種である。 生きた貝が獲れるときは、サルボオなどの貝に貼りついて獲れる場合が多い。 |
生きている |
|
45 |
スガイ |
キサゴをひとまわり大きくして、ちょっと角張らせた感じの貝。 拾えるのは、ほとんどが劣化している。ごくまれに、大風の後などには、比較的きれいな貝殻を拾える場合がある。 スガイの蓋は、サザエの蓋を小さくしたような感じで、これもごくまれに拾える。 スガイは、酢貝から来た名前で、蓋を酢の中に入れると溶けて酢の上を走る事から来たらしい。 |
昔は生きていた |
タ |
53 |
ツメタガイ(生体) |
ハマグリ踏みの要領で、砂を足で探ると、硬いものに触る。 10回触ると、7回は、ツメタガイの仲間にあたる。 手を入れて、獲ろうとすると、ぬめっとした触感。 ツメタガイは、自分の身で貝の外側を覆っている場合がある。 ツメタガイを見つけた周辺を探ると、バカガイなどが比較的良く見つかった。これは、ツメタガイが二枚貝を襲って食べることと関係があるのかもしれない。 二枚貝の蝶番いあたりに、ドリルで削ったような小さな穴がありているものを見つけることがあるが、これは、ツメタガイに食べられた跡である。 ツメタガイの他、検見川の浜で拾える仲間は、ハナツメタと、ホソヤツメタがあり、同じ習性を持つ。 これらは、へその穴の形で区別する。貝を裏返してへそ穴の開いている部分を上にして見た場合、下半分が埋まっている感じのものがツメタガイである。 |
生きている |
|
58 |
トクサガイ |
カニモリに似て、太さは、アラムシロよりやや細めであるが、背は高い。白っぽく、貝の表面は、短く曲がった縦筋が螺旋状に巻いている。 検見川の浜では、そこそこ拾うことが出来る。 |
生きているかもしれない |
ナ |
59 |
ナガニシ |
貝の縦中央部分に口が開いている。縦長の巻貝。 検見川の浜では、口の下の部分を良く拾うことが出来る。 夢鯨工楽部では、この部分をナガニシンと呼んでいる。 |
生きているかもしれない |
ハ |
65 |
ハナツメタ |
ツメタガイと同じく、二枚貝に穴を開けて食べる。 貝を裏返してへそ穴の開いている部分を上にして見た場合、左半分が埋まっている感じのものがハナツメタである。 |
埋立で持ち込まれた |
|
66 |
ハナムシロ |
ツメタガイと同じく、二枚貝に穴を開けて食べる。 貝を裏返してへそ穴の開いている部分を上にして見た場合、ほとんど埋まっている感じのものがホソヤツメタである。 |
埋立で持ち込まれた |
マ |
77 |
マキモノシャジク |
トクサガイに似て、太さは、アラムシロよりやや細めであるが、背は高い。白色で、貝の表面に細い横筋の束が螺旋状に巻いている。 検見川の浜では、たまに拾うことができる。 |
生きているかもしれない |
|
82 |
マルテンスマツムシ |
小さめの筆先のような形をした巻貝で表面に模様がある。 殻はやや厚め。 検見川の浜では、たまに拾うことが出来る。 |
埋立で持ち込まれた(浚渫) |
|
85 |
ムシボタル |
小さめで筆先のような形をした巻貝で、口は縦に開いている。 殻はやや薄め。 検見川の浜では、比較的拾うことが出来る。 |
埋立で持ち込まれた(山砂) |
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86 |
ムシロガイ |
ムシロを巻いたような殻を持つ比較的小さめの頭のとんがった、背は低めの巻貝。厚い貝殻を持つ。 白っぽい色をしたものが多い。 アラムシロとはムシロの目の荒さで違いが分かる。 アラムシロと異なり砂の上をはっているムシロガイの中身はヤドカリである。 検見川の浜では、貝殻を良く拾うことが出来るが、生きたものは見つけていない。 |
生きているかもしれない |
ツノガイ |
プロフ |
貝の由来 |
ヤ |
3 |
ヤカドツノガイ |
白く、ツノのように細長くとんがった貝。 ストローの先をすぼめてとがらせた形をしている。 口方向から見ると、八つの角があるので、ヤカドツノガイ。 実際は、六角のものから十角のもまであると言われている。 検見川の浜では、六角は拾えていないが、よ〜く探せば、必ず1つは見つけることが出来る。 |
生きているかもしれない |