2018/5/11いなげの浜 スナメリ漂着
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いなげの浜で、2006年7月以来12年ぶりにスナメリ(新生児)の漂着が確認されました。
実は、昨年の5月幕張の浜でも新生児のスナメリの漂着がありました。
以下は、スナメリ漂着情報の入手から、写真の入手までの経緯です。
・報告の多分2日前(発見者の話)朝8:00〜8:30頃、散歩中に発見
発見時の状態は、白っぽく形は丸くはっきりとしていた
子供のころ、九十九里浜で網にかかったスナメリを見ていたし、検見川の浜で展示していた、夢鯨工楽部のスナメリの写真も見ていたので、スナメリだと思ったが、どうすれば良いかわからないのでそのまま放置
・5/11の朝、夢鯨工楽部の検見川の浜でイベント開催時に、手伝ってもらっていた海パスタの「まてがいゴロー」さんが検見川の浜でその話を聞き、その足でいなげの浜へ
8:30頃にスナメリを再確認したが、その時には既に色は黒ずみ腐敗が進行、カラスにも相当ついばめられたようで、平たくなっていた
また、誰かのいたずらか、肋骨が頭部に刺さっていた
確認場所は、「磯の松原」の記念碑近く
・稲毛記念館と千葉県立中央博物館に連絡をし、9:45頃に千葉市美浜公園緑地事務所の職員がビニール袋に入れて回収
その後、公園利用者(千葉市美浜区在住のNTさん)からいなげの浜に漂着したスナメリの写真をいただきました。
稲毛記念館での夢鯨工楽部のスナメリの展示を見て職員に声をかけていただいたことで、貴重な写真を入手することが出来ました。
公園緑地事務所の写真と合わせると、時間経過とともに形が崩れ、色が変わってゆく様子が見て取れます。
NTさんのお話によると、日曜日の散歩の時には気付かなかったということから、7日(月)に打ち上がった可能性が高そうです。
同じく7日に谷津干潟に打ち上がったスナメリ(大人)が、非常に状態が良かったことを考えると、子供の方が先に死亡したようです。
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変色はしていますが、明らかにスナメリの形をとどめています。腐敗してガスが溜まったことにより形を保っているのではないかという話もありますが、その状態を確認できていない今となっては判断が付きません。
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これでは、いったい何なのかわからない状態です。
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折れ曲がった状態だったのを、伸ばして撮影したそうです。色がだいぶ変わっています。 |
勝手な推測 |
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同じ日に谷津干潟で打ち上がったスナメリと親子かどうかは分かりませんが、東京湾にそう多くのスナメリがいるとは思えませんので、母子であった可能性が高いのではないかと推測できます。
2年連続で千葉市にスナメリの新生児が打ち上がったということは、東京湾内で出産が行われいる可能性もあるのではないでしょうか。
大人のスナメリだけであれば、外房から餌となるイワシを追っての迷い込みと考えられないこともありませんが、新生児は母乳が必要なために子供だけでの移動はできないはずです。
スナメリは、水深が深いと移動できないという説もあり、(私の勝手な推測では、スナメリの位置確認手段であるエコーロケーションの精度に関係すると密かに考えていますので、)余程餌に困らない限り東京海底谷を超えて親子で入って来るのは困難ではないのかと思います。
2006年のいなげの浜での漂着場所と、今回の漂着場所はほぼ同じ場所です。
スナメリが漂着しやすい場所になるのでしょうか。
ちなみに、貝類はあまり多く採集できない箇所です。
大きさは違いますが、ウミフクロウ(ウミウシの仲間)が多く打ち上がったのも、この近くだったと思います。
今度は、遊泳しているスナメリを千葉市の人工海浜で是非見てみたいです。(2018/5/24)
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